2021年10月26日火曜日

家族の病気の事について

event_note10月 26, 2021 editBy shamu_shamu forumNo comments

 コロナ騒動の真っ只中に心臓の病気で入院する事になった義母が、退院の際に医師から念の為検査して欲しいとの事で調べた結果、十二指腸乳頭部癌を患っていました。

この癌は希少なタイプで抗がん剤の治療も出来ないらしく、更に手術は出来ないと断言され、本人も妻もとても落ち込んでいました。

余命も宣告され、手術も出来ない。しかも遠く離れた場所での一人暮らし。

私も正直どうして良いかわからず、今後の事を考えるととても不安な日々をここ2、3か月過ごしていました。

考えられる方法として1つは緩和ケア、もう一つはセカンドオピニオンで意見を聞いてみるのこの二つがおそらく一般的だと思うのでこれを軸に話し合ってみました。

当然妻サイドとしては助かる方法を考えセカンドオピニオンでどの様な意見が聞けるか考え出来るなら手術を希望しています。私は年齢の事と余命の事を考え下手に体をいじらないで長く生きて貰った方が良いと考えておりました。

ところが、入院していた病院に少し不信感を覚え、このままここにいても何も進まないと判断。とにかくセカンドオピニオン先に書類を書いてもらう事を何とかしてもらい、私達が住む東京へやってきました。

結果当初の意見と違って残された時間はとても短くなっていました。

ですが、担当医の先生曰くとにかく本人をこっちに連れてきなさいというとても芯がしっかりした先生で、後日本人を連れて病院に行った所、最終的に本人の頑張り次第で高リスクだけど手術は出来るという言葉を頂けました。

義母の周りでは、年齢もあるけど癌の友達等を沢山見送っていたらしく、苦しん出る姿をみてその様になりたくないと常日頃思っていた様です。

そこに高リスクではあるけど手術出来ると言ってくれた先生にどれだけ心を救われたかと思うと私の考えが浅はかだったと痛感。

ここからは怒涛のスピードで同居する事が決まり、現在の住居が手狭なので即引っ越しを検討し内覧と契約、手術の段取り等とても慌ただしい日々が始まりました。

手術当日、予定時間は10時間と告げられ長丁場です。

心臓に病を抱えての手術で、もし途中で重篤な状況になりそうだったら中止するとの事でした。

コロナも完全決着していないので待合室の様な場所での待機は一人まで。私達夫婦二人で交代で待つ事に。

最初の山場は目安として開始から2時間半を過ぎた時に連絡があれば中止だったのですが、幸い中止の連絡は届かず後は義母の頑張り次第。

妻としては待っている間はとても心配だったと思います。

開始から7時間経った頃でしょうか。妻は呼ばれ取った臓器を見せられ手術は成功したとの事で義母に面会出来ました。

術後間もない事もあり、とても苦悶の表情を浮かべしゃべる事が出来なかった様子。妻は手術しない方が良かったのかと少し後悔していました。

ですが、ここまでの状況を作れた行動は私には出来なかったし、絶対そんな事は無いと言い聞かせ手術当日は終わりました。

術後は集中治療室で面倒を見て貰える為多少の安心感があるので少し気が安らぎましたが、本人の声をまだ聴いていないので妻も私も不安が募りました。

1日半が経過し状況が不明の為病院に問い合わせしようとした所本人から電話があり、痛みは当然あるとの事だけど無事声が聞けました。と同時に本当に手術して良かったと心から思うと共に、執刀してくれた先生には感謝の言葉しかありません。

まだ合併症の不安はあるけど、ここまで来れたのは本人と妻の決断、そしていい先生に巡り合えた事です。

そして診断に関する考えや医療格差は確実にあると実感したけど、諦めないで探せば巡り合わせ次第では手術で対応出来る場所はある。これはとても大事な事だと思い今回記録として残してみました。

もし色々悩んでいる人のちょっとした心の支えになれば幸いです。


※追記

術後1か月経過して体調の波はあるけど、妻が面倒を見ているので順調に回復している様子が伺えます。

食事の量は当然減りましたが、年齢の事もあるし従来通り食事をして手術した場所を傷めては意味が無いのでこれは仕方のない事です。

振返ってみると入院中に食事をしっかり食べていた事が手術中、術後の回復に大きく影響が出た事を看護師さんなどから言われてたらしく、改めて食事の大切さを痛感しました。

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